三階席のメモ

自身の備忘録。気まぐれで追加していきます。

夢の女

 

作品

永井荷風原作。久保田万太郎脚色。

・「花柳十種」の内の一つ。

伝承

田口守

「花柳先生の初演、再演、うちの師匠(初代水谷八重子)の初演はまだ入団していませんでしたが、昭和五十四年国立劇場での上演に際に師匠が亡くなり、良重さん(二代目水谷八重子)が代役を勤めたことは印象に残っています。」

(『ほうおう』令和4年10月号(通算533号))

 

小山典子

「そのあとは(坂東)玉三郎さんが引き継いで、平成五年に玉三郎さんが監督なさった映画が知られています。あたしも田口さんも役は違うけど出ています。映画のお浪は吉永小百合さんでした」

「この話の背景というか登場人物たちの絡みのあちこちに明治という時代の雰囲気が出ていていかにも新派らしい雰囲気を感じるわ。あたしは花魁になる前のお浪さまに仕える婆や役で因縁を結ぶのですが・・・。(田口)「大人の口調から滲み出す雰囲気ね。この芝居、じわ〜ぁと心に何か感じさせてくれる。」

(『ほうおう』令和4年10月号(通算533号))