三階席のメモ

自身の備忘録。気まぐれで追加していきます。

松浦の太鼓

 

・作品

秀山十種の内の一つ。

・型 演出

・伝承

2松本白鸚

令和4年九月、二世中村吉右衛門一周忌追善の「秀山祭九月大歌舞伎」の第二部で、松浦侯を80歳で初役で勤めて。(大高源吾は初世白鸚、二世吉右衛門仁左衛門の松浦侯で3回演じている。)

「祖父(初世中村吉衛門)の松浦侯は見たことがありませんが、せりふを覚えていると、祖父の口調が思い出されてまいります」

「松浦侯はこうと思ったら突き進む純粋な方ですよね。そしてちょっと幼いユーモラスなところがある。父の松浦侯には加えて品格がありました。私も位取りを失わない様に演じるつもりです。」

「あえてそう謳いはしませんでしたが、もう二度と松浦侯を演じることはないでしょう。『一世一代』のつもりで勤めます。八十歳で初役をするのは、弟(二世吉右衛門)を思ってのことだけです」

(「ほうおう」 令和4年10月号(通算533号))