三階席のメモ

自身の備忘録。気まぐれで追加していきます。

祇園祭礼信仰記

伝承

五代目中村雀右衛門

初演 平成21年5月は父の四代目雀右衛門から教わった。人形振りの型。

2回目 平成28年3月歌舞伎座で五代目中村雀右衛門襲名披露公演。四代目雀右衛門が最後に勤めた平成15年10月の時と同じ、人形振りではない型で勤めた。

(『ほうおう』令和4年6月号(通算529号))

伊志井寛

生没年

1901年(明治34年)〜1972年(昭和47年)

人物像

佐堂克実

(無類の酒好きで知られ)

「先生は中村屋(十七世中村勘三郎)のヨーロッパ公演土産の銀の水筒にウイスキーの水割りを入れていつも持ち歩いていました」

(「新派四季暦」『ほうおう』令和4年6月号(通算529号))

新派への憂い

森本健介・小川絵莉・田口守

森本

自分も年を重ねましたし、今の年齢を活かせる、そしてこの高齢化社会にも合った新作が欲しいですね。

小川

先輩たちがお元気なうちに、古典劇を後輩たちと共にご一緒したいです。”声が芸”の新派を伝承しなければ。

田口

僕もそう思う。好きな作品も今後の新派への思いも、どちらも古典の良さをきっちり伝えていかなければと思っています。何度も上演を重ねて練り上げられ、古典と呼べる名作が新派にはいっぱいありますから。

「新派四季暦」『ほうおう』令和4年6月号(通算529号))

水谷八重子

生没年

1905年(明治38年)〜1979年(昭和54年)

人物像

佐堂克実

(よく役者側と劇場側に分かれて麻雀大会を開いていたそうで)

「麻雀は牌を摘む動作が腕の筋肉を鍛える効果があるので役者には向いているわ」と佐堂は聞かされたそうです。

「新派四季暦」『ほうおう』令和4年6月号(通算529号))

田口守

生年

1953年(昭和28年)10月5日

入門

「僕は、知り合いから水谷先生が”男手”を欲しがっているからどうか?」と誘われて、結果として八重子最後の弟子となりました。昭和52年『滝の白糸』(明治座)の傍聴人で初舞台。

「新派四季暦」『ほうおう』令和4年6月号(通算529号))

小川絵莉

生年

1958年(昭和33年)9月26日

入門

高校在学中にいずれは演劇の世界へと思っていた矢先、知人から「水谷八重子を見ずにいるうちは舞台俳優になる資格ないよ」と言われ、八重子出演中の新橋演舞場へ。「初めて見た新派に魅せられてしまいました」。初舞台は昭和五十二年『佃の渡し』(新橋演舞場)。

「新派四季暦」『ほうおう』令和4年6月号(通算529号))

森本健介

生年

1944年(昭和19年)2月6日

入門

新劇青年だったが「新劇では食えないよ」と言われ、知己を頼って伊志井の楽屋へ。「入りたいってぇのはお前かい。食えないよ。おいで」と伊志井に言われ、昭和四十二年明治座『続おはなはん』のお祭りの群集の一人で初舞台。

「新派四季暦」『ほうおう』令和4年6月号(通算529号))

 

・好きな役は、通しで三回やった『婦系図』の万吉。

「新派四季暦」『ほうおう』令和4年6月号(通算529号))