三階席のメモ

自身の備忘録。気まぐれで追加していきます。

2022-09-19から1日間の記事一覧

伊志井寛

生没年 人物像 佐堂克実 生没年 1901年(明治34年)〜1972年(昭和47年) 人物像 佐堂克実 (無類の酒好きで知られ) 「先生は中村屋(十七世中村勘三郎)のヨーロッパ公演土産の銀の水筒にウイスキーの水割りを入れていつも持ち歩いていました」 (「新派四…

新派への憂い

森本健介・小川絵莉・田口守 森本 自分も年を重ねましたし、今の年齢を活かせる、そしてこの高齢化社会にも合った新作が欲しいですね。 小川 先輩たちがお元気なうちに、古典劇を後輩たちと共にご一緒したいです。”声が芸”の新派を伝承しなければ。 田口 僕…

水谷八重子

生没年 人物像 佐堂克実 生没年 1905年(明治38年)〜1979年(昭和54年) 人物像 佐堂克実 (よく役者側と劇場側に分かれて麻雀大会を開いていたそうで) 「麻雀は牌を摘む動作が腕の筋肉を鍛える効果があるので役者には向いているわ」と佐堂は聞かされたそ…

田口守

生年 入門 生年 1953年(昭和28年)10月5日 入門 「僕は、知り合いから水谷先生が”男手”を欲しがっているからどうか?」と誘われて、結果として八重子最後の弟子となりました。昭和52年『滝の白糸』(明治座)の傍聴人で初舞台。 「新派四季暦」『ほうおう』…

小川絵莉

生年 入門 生年 1958年(昭和33年)9月26日 入門 高校在学中にいずれは演劇の世界へと思っていた矢先、知人から「水谷八重子を見ずにいるうちは舞台俳優になる資格ないよ」と言われ、八重子出演中の新橋演舞場へ。「初めて見た新派に魅せられてしまいました…

森本健介

生年 入門 生年 1944年(昭和19年)2月6日 入門 新劇青年だったが「新劇では食えないよ」と言われ、知己を頼って伊志井の楽屋へ。「入りたいってぇのはお前かい。食えないよ。おいで」と伊志井に言われ、昭和四十二年明治座『続おはなはん』のお祭りの群集の…

佐堂克実

生年 入門 生年 1938年(昭和13年)1月9日 入門 親戚が石井ふく子(伊志井の長女、テレビプロデューサー、演出家)を知っていた関係で伊志井門下になる。昭和34年『山に生きる女』(新橋演舞場)の村人役で初舞台。 (「新派四季暦」『ほうおう』令和4年6月…

歌舞伎 その他

高橋睦郎 高橋睦郎 (就職したのが1962年で、職場の近所の歌舞伎座幕見へ通ったことについて) だから暇を盗んでは、幕見を利用して歌舞伎を観ていたんです。当時の幕見は確か五十円、いちばん安い昼定食が百三十円のときにですよ。あれは本当にありがたかっ…

文楽への憂い

高橋睦郎・山川静夫 高橋睦郎・山川静夫 高橋 歌舞伎だけじゃなくて、文楽にもいえることですが、若手はがんばっているんでしょうが、技術があっても情が足りない人が増えましたね。技術だけじゃ無理なのが日本の芸能というものでしょう。実生活が出てくるん…

歌舞伎への憂い

山川静夫・高橋睦郎 山川静夫・高橋睦郎 山川静夫 ぼくは声の商売だから、セリフ回しは特に気になります。吉右衛門は緩急、抑揚、速度、全て申し分ありませんでした。声の調節ができないから徹頭徹尾全力投球で声を張る役者が多くなり、最近は聞いていて疲れ…

十八代目中村勘三郎

人物像 高橋睦郎 人物像 高橋睦郎 あれだけ愛嬌を持っている人はいませんでした。当たり役はいろいろあるけど、ぼくは、十八代目の女方が好きなんです。 (山川静夫 おもしろい見方ですね。) 本当に女を愛してきた人だから、心から女になりきれたんじゃない…